何度も食べ物をねだるのに、
だんだんとやせていく…

猫の「老い」はこうしてはじまります。
　
『おばあちゃん猫との静かな日々』は
「老い」のはじまった飼い猫「照枝さん」との
日常を、穏やかな目線で綴ったフォトエッセイです。
　

この照枝さん、
19歳とは思えないほどのかわいさで、
とっても童顔なんです！

※「おばあちゃん猫との静かな日々」より

くりくりとしたお目目が可愛い。

そんな可愛い照枝さんですが、ある日
「慢性腎不全」の進行が悪化していることがわかります。
　
余命３日の可能性を指摘されますが
なんとか生き延びた照枝さん。
　
途中、何度か危うい状態に陥りながらも
飼い主であり著者である下村しのぶさんとの、
日常がしたためられています。
　
　
……猫って、家族のことが、大好きなんですよね。
他人に心は開かないけど、家族には心を許している。
安心して甘えられる、恋人のような存在なんじゃないでしょうか。
　
下村さんの写真から通してみる、照枝さんの表情は
家族に見せる猫の表情そのもの。
　
「ずっと一緒にいたい」。
　
そんな思いがひしひしと伝わるフォトエッセイです。

巻末には「老猫と暮らすための知恵袋」がついています。
家族に猫がいるという方に
特に読んでもらえたら…と思う一冊です。

シロクマ本舗　店主

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